普通のサラリーマンは基本的には確定申告は自分でやる必要がありませんし、
学校で習う事もないので、確定申告についての知識が身についていない方も多いと思います。
しかし、もし副業をしているなら、その収入によっては確定申告をする必要が出てくるかもしれません。
実際に、サラリーマンでも確定申告をしなければいけない主な理由は下記の通りです。
●給与だけで年収2,000万円を超える人
サラリーマンで、一つの会社のみから収入を得ている人、
つまり、大多数のサラリーマンは通常は自分で確定申告をする必要はありません。
社員が払うべき税金や社会保険料は会社がまとめて払ってくれるので、
普通のサラリーマンは確定申告を意識する必要はないのですが、
実は給与収入が2,000万円を超える人は年末調整の対象から外れるため、
自分で確定申告をしなければならなくなります。
とはいっても、国税庁の「平成26年分民間給与実態統計調査」によれば、
給与収入が年額2,000万円を超えるサラリーマンは4756万人の中の約0.4%ほどしかいませんし、
年収2,000万円を超えることはそうそうあることではないと思いますが、
もしもの時のために頭の片隅にでも置いておきましょう。
●1か所から給与を得ている人で、副業等で20万円を超える金額を稼いだ人
これは、主にアフィリエイトやFX、在宅ワーク等の副業をしているサラリーマンや
パート・アルバイトの方に当てはまるかと思います。
副業の収入が20万円以下の場合は確定申告の必要は無いのですが、
20万円を超えると確定申告の義務が生じますので、
副業の収入に関してはしっかりと管理しておいたほうが良いでしょう。
副収入が20万円超えると確定申告が必要、ということを知らなかったり、
忘れていたりして確定申告をしないまま放置していると、
無申告加算税や延滞税等がかかり、本来収入を増やす為に始めた副業で損をすることになりかねません。
また、銀行の融資や奨学金、助成金といった類のものが下りなくなるというリスクもあります。
●2か所以上から給与を得ている人で、
メインの給与収入以外の給与またはそれ以外の所得の合計が20万円を超える人
これは、サラリーマンだけど週末にアルバイトをしているとか、
学生やフリーターの方でアルバイトやパートを掛け持ちしているといった方に当てはまるかと思います。
メインの勤務先では年末調整を受けられますが、サブとなる勤務先では年末調整を受けられません。
アルバイト等、メインの給与収入以外の収入がある場合は、源泉徴収票を貰っておきましょう。
源泉徴収票は確定申告の時に使う必要があるためです。
●副業をしているなら、税法や確定申告に関する学習は不可欠
サラリーマンと言えども、副業をしているなら税金や確定申告に関する知識をしっかり仕入れておかないと、
結果的に税金を多く払うハメになったり、最悪の場合、
悪意が無くても脱税と見なされてしまう可能性も十二分にあります。
最悪の事態に陥らない為にも、しっかりと税金や確定申告について調べてみることをオススメします。