昨年は東証の日経平均はなんと
年間で6割近い上昇を示現したため
大きく利益を確保された方も多いことと思いますが、
5月末以降米国の量的金融緩和の終焉が決定した時以降
何度か暴落を起こすこともあり、
うまく波にのれないまま年間で損益を確定させてしまった
という方も少なくないはずです。
そんな年間の株式での損益を出してしまった場合には
確定申告でその損失を繰越控除していけば
翌年以降の利益と損益通産できるため大変お得です。
確定申告は毎年2月16日から3月15日の間に実施する
自己申告による納税のための申告作業ですが、
この中で株式で損失が出てしまった場合には、
その損益を翌年度以降最長で3年繰り越すことが可能になっているのです。
この制度のことを損失の繰越控除と呼んでいます。
この仕組みを使えば利益を損失で相殺することができるのです。
たとえば昨年に年間で100万円の損失が出た場合、
翌年100万円利益を出してもその金額と相殺して
課税対象にならないようにすることができるということなのです。
しかもこれは3年繰り越すことができすので、
万が一翌年も儲からなかった場合には
さらに翌年に損益通産を行うことができるという便利な仕組みになっています。
もちろん三年繰り越しても一度も利益がでなければ何もメリットはありませんが、
損益を翌年以降に繰り越すということでは
あらかじめ確定申告時にこの作業をしておくことが
絶対的にお勧めということになります。