小規模企業共済とは、個人事業主のための退職金制度です。
中小企業総合事業団が運用しています。
毎月一定額のお金を積み立てて、後に共済金を受け取るという、
一種の貯金でもあります。
基本的に、共済金を受け取れるのは、加入後6ヶ月以降に、
事業をやめたとき、事業を人に譲って自分が引退したとき、
または本人が死亡したときである。
また、65歳以上になって、年金同様に受け取ることもできます。
途中解約は可能ですが、20年以上の納付実績がないと、
解約手当金は元本割れするので注意が必要です。
さらに、資金繰りに困ったら、掛け金と同額まで貸付してもらえるのも特徴です。
将来的な保証を厚くしたいなら、全額控除されるこの積立は、
普通預金の利息よりもずっとお得です。
加入者の条件は
・会社との間に雇用関係が生じていないこと
・事業所得を得て、確定申告していること
・常時使用する従業員数が5人以下であること
申し込みは中小企業総合事業団で行います。
窓口は地元の商工会や青色申告会にあります。
初回以外は、銀行引き落としにもできます。
掛け金は半年分、一年分など一括納付すると若干の割引もあります。
月々の掛金は、最低1000円~7万円と幅広いです。
1口500円で2口以上の契約が必要となります。
掛金の全額が控除対象となるので、高い節税効果が得られます。
そのままにしておけば所得税や住民税として徴収される税金の額を、
小規模企業共済の掛金に割り当てれば、
税金とは違って、掛け金は後で自分の手元に戻ってくるのです!
この共済に加入して控除を受ける場合には、
確定申告時に、支払った掛け金の証明書を確定申告書に添付する必要があります。
大事に保管しておきましょう。