確定申告のシーズンになると、
毎年テレビのニュースや新聞で申告会場が混雑しているというような話題が出てきます。
そういったニュースを見聞きすると、
確定申告書を作成するには必ずどこかの申告会場に出かけて、
そこで作成して提出しなければいけない
と誤解している人が多いのではないかと思ってしまいます。
ですが、もちろん確定申告書は自宅などで自分で作成することができますし、
わざわざ申告会場や税務署に出かけて提出しないでも、
自宅の住所を管轄する税務署に郵送で提出することが可能です。
そうすることで申告に要する時間がはるかに
短縮、節約できることは、言うまでもありません。
自分の力で申告書を作成することに不安を感じる人もいるかと思います。
確かに初めての場合には、例えば「収入」と「所得」の意味の違いなど、
使われている言葉を正確に理解するのに少し時間が必要かもしれません。
また、もし間違った内容で提出してしまった場合に面倒なことが起こるかもしれないと、
自力での作業を心配する人もいるでしょう。
でも、申告書の記入方法を説明している手引き書をちゃんと読んでから書き始めれば、
それほど難しいものではありません。
また、申告書の記入手引書は、それ自身が下書き書にもなっています。
本物の申告書に記入する前に、金額などを書き込める控え欄もついています。
手引きに書かれている内容にしたがって必要な事柄や数字を該当する欄に記入すると共に、
それを控え欄に書き込んで間違えがないかを十分に確認し上で
本物の申告書に記入(転記)するようにすれば、
誤った内容を税務署に申告してしまうことは避けられるはずです。
最近は、インターネットを使って税務署のウエブサイトから
申告書を電子的に提出することもできます(e-Taxと呼ぶようです)。
税務署では、その方法を積極的に勧めているようにも思います。
でも、実際にこの電子提出を利用するには、
マイナンバーカードか住民基本台帳カードが必要な上、
ICカードリーダライタが必要になります。
恐らく普通は、それらの必要なものは持っていないと思います。
ですから、電子提出を利用するためにわざわざマイナンバーカードや
ICカードリーダライタをそろえるよりは、
記入した申告書を郵送で提出してしまうほうが現実的だと思います。
なお、申告書の用紙ですが、税務署や申告会場で紙媒体を入手したり、
ウエブサイトからダウンロードしたりすることができます。
ウエブサイト上で申告書のフォーマットに情報を記入してから印刷することも可能です。
手引書も、税務署や申告会場で紙媒体として入手することも、
ウエブサイトからダウンロードすることも可能です。
次の機会には、ぜひ申告書の自力作成→郵送提出をトライしてみてください。
慣れてしまえば、本当に簡単です。