今から15年ほど昔の話しになります。
私の父が75歳くらいから寝たきりとなりました。
若い頃からひざが悪くて年をとるごとに歩くことも出来なくなり、
ついに寝たきりとなってしまいました。
加えて若干認知症にもなっていきました。
便所に行くこともできず、かぜて高熱が出た際には
私にとっても初めてのことでしたが、
医師の往診をしていただいたこともあります。
当時は介護保険という制度がなかった時代です。
例えあったとしても母と一緒に世話をしていたので、
利用しなかったのではないのかとも考えています。
そして、少々床ずれが出来てしまい往診していただいた医師から薬をいただくとともに、
以前から便所にも行けないのでオムツを使用していたこともあり、
このおむつ代は医師の証明があれば医療費控除の対象になることを税金の本で知ったので、
証明書をいただきました。
それからはディスカウントショップでオムツを買った時など
常におむつ代は領収書を別個に作成していただき保管しました。
そして症状がひどくなってからは病院に入院させてもらい、
70日間くらいの入院生活の末に死去しました。
入院費の支払い金額も高額でしたがおむつ代を
医療費に加算できたことは家計には助かりました。
入院中は毎日食事の世話をしなければならなかったので家族も疲れていましたが、
最後まで世話をすることが出来ましたし、
永眠する時を家族で見守れたので悔いはありません。
その後、おむつ代も含めた医療費控除の手続きで確定申告を行いました。