最初に確定申告をしなければならなくなったのは、
親からの相続で少しばかり家賃収入が入ったためです。
それまではサラリーマンをしていたので給与所得のみであり、
確定申告の必要はありませんでした。
つまり会社の源泉徴収で済みました。
家賃の計算は減価償却など面倒でしたから、税理士さんに依頼をしていました。
数年たち、相続税の支払いが困難になったため、
家賃が入っていた不動産を手放すことになり、その後はまた、源泉徴収に戻りました。
年も取ったので年金を貰うようになりましたが、
同時にリタイアの後仕事にありつき働いていました。
年金収入と給与の2か所の収入があるため、確定申告がまた必要になったのです。
その時は、パソコンで必要事項を入力した後、申告書をプリンターで打ち出しました。
税務署には、封筒に申告書を入れ郵送で送りました。
何年か同じことを繰り返していたのですが、e-TAXのことを知り、
パソコンで申告することにしました。
そのためにはカードリーダーが必要でしたので、買い求めました。
そこまでは順調に行きましたが、住基ネットカードが必要なので、作らねばなりません。
それが面倒な事であると感じていましたが、便利になるのですることにしました。
早速、市役所に出向き、住基ネットカードの作成を申告することになりました。
印鑑証明書とは違うカードになります。
本人の確認のために作りますが、これが結構面倒なことでした。
暗証番号を決めてカードの発行になりました。
この暗証番号やパスワードが後日トラブルの元になります。
初回のe-TAXによる確定申告はスムーズに出来ました。
なんだか拍子抜けです。
というのは、源泉徴収書や保険の証明書などの証憑類の添付が以前は必要でしたが、
今回は出来ません。
税務署は信用するより無いようです。
電子申告ですから当然かも知れません。
翌年もスムーズに申告が出来ると思っていましたが、
図らずも、1月に突然の病気で長期入院となってしまいました。
3月の確定申告には間に合いませんので、家族に申告してもらうより仕方ありません。
そのため、家族には説明を十分にしたのですが、
肝心のパスワードや暗証番号の控えが見つからないと、家族が機嫌を悪くして私を責めます。
私も病気の影響で思い出すことが困難で、家族には大変な迷惑を掛けてしまいました。
仕方なく家族は税務署に連絡をして何とか申告を済ませたようです。
3回目の確定申告の時期になり、今度はマイナンバーカードを作ることになりました。
電子申告は住基ネットカードでもまだ出来ますが、いずれ期限が来て使えなくなるそうです。
そのためe-TAXには新たにマイナンバーカードが必要になります。
顔写真をメールで指定業者に送り、市役所に出向いてカードの発行申請をしました。
また、暗証番号の設定が必要でした。
マイナンバーカードは印鑑証明書と合体することも出来るとのことでしたが、
マイナンバーカードは期限があるのに対して、印鑑証明書は無期限だそうです。
そのため合体はしませんでした。
1枚になるのは便利なようで不便です。
いずれまたカードの申請が必要です。
住基ネットカードは余り活用をしませんでした。
国の方針とはいえ無駄な事をするものです。
マイナンバーカードが手に入ったので3回目の電子申告をしました。
私が以前このような面倒なことはすべてしていましたが、
病気のため、今回は家族がまた申告しました。
ところが申告した後、税務署から電話があり、
なんかと思えば去年は住基ネットカードでの申告、
今年はマイナンバーカードでの申告と異なったため本人確認ができないということでした。
全くばかげた話と言わざるを得ません。
何のためのマイナンバーカードと言うのでしょうか。
呆れてしまいました。
仕事を辞めて年金だけになりましたので今後は、確定申告ともお別れです。