確定申告、聞いたことはあるけど、サラリーマンでやったことのある人はそれほど多くはないでしょう。
普段は全部、会社の経理で行われる源泉徴収だけで済ませている人がほとんどだと思います。
しかし、経理課だけでは対応できず、自分で申告する必要がある場合もあります。
その時に何をすれば良いか、何を用意すればいいのか、
まったく分からなくて悩んでいる方も少なくないかもしれません。
しかし、まずはっきり断言しておきます。何一つとして悩む事はありません。
なぜか? それは、適当に書類とか印鑑通帳あたりを税務署に持っていけば、
あとは勝手に全部やってもらえるからです。
ですから、あれこれと迷う前に、必要な書類を持って最寄りの税務署に駆け込みましょう。
ということで、具体的に必要となる書類などを説明します。
①まずは給与所得の源泉徴収票
これが無ければ始まりません。
なぜかと言えばサラリーマンにとって確定申告とは、源泉徴収で徴収された税金の額を改めるものです。
なので、この源泉徴収票が無ければ、そもそもいくら税金を払っているのかを計算できないので、
いくら税金が還ってくるのか、あるいはいくら追加で払う必要があるのかということが全く分からなくなるからです。
なので、自分の勤め先からもらう源泉徴収票は絶対に持っていきましょう。
②医療費の領収書
10万円を超えた医療費については、超えた分が所得控除の対象になるというのは有名な話です。
しかし、実は所得に応じて10万円以下でも受けられるケースがあります。
総所得が200万円以下の人であれば、医療費が10万円に満たなくても控除できるケースがあります。
量が多くて大変かと思いますが全部持っていきましょう。
できれば事前に計算して合計額を出しておく方が望ましいです。
③寄付の証明書
ふるさと納税というものが流行っているおかげか、寄付をしている人は意外と多いのではないでしょうか。
実はこれも確定申告で申告すれば、いくらか税金が還ってきます。
ふるさと納税に限らず、公益団体や慈善事業団体、政党への寄付もこの対象になります。
④雑損控除に関する証明書
例えば台風や地震で家や家財が被害を受けた場合ですとか、
盗難、横領の被害にあった場合にも税金が安くなります。
家がシロアリの被害にあって駆除した場合の費用も対象になります。
ただし、あくまでも生活に必要な資産が対象ですから、
宝石とか絵画が盗まれたり破損しても対象にならないのは注意が必要です。
必要な証明書に関しては、罹災証明書や盗難届、修理費の請求書などを用意しておきましょう。
⑤住宅ローン控除の証明書
マイホームを購入した場合、1年目は自分で確定申告をしなければなりません。
2年目以降は会社の方で調整してくれます。
マイホーム購入の際に貰った資料を確定申告会場に持っていきましょう。
⑥印鑑、通帳もしくは振込口座のメモ
公的な手続きですから印鑑は必ず持っていきましょう。
また、通帳本体を持っていく必要は必ずしもありませんが、
還付金を振り込んでもらうための口座を指定する必要があります。
なので、口座番号などを控えたメモは最低限用意しておきましょう。
どの資料を持っていけば良いのか?どれが必要な書類なのか?
分からない場合は、関係ありそうな資料はとりあえず全部持っていくというスタンスで良いと思います。
それらをちゃんと分別するために税務署の職員の方が居るわけですから、
迷ったらとりあえず全部持っていきましょう。