新年があけて冬の真っ只中のこの時期、
会社経営者や個人事業主にとっては頭の痛い季節がやってきました。
そう、確定申告の季節ですね。
しかし、確定申告は何も商売をやっている人ばかりのものではありません。
最近の「働き方改革」や「ふるさと納税」の関係で、
サラリーマンの中にも確定申告をする人が増えてきました。
では、確定申告ってどういうもので、どうすれば特をするのか、
一緒に考えてみることにしましょう。
●どんな人が確定申告の必要があるの?
国税局のウェブサイトにある「確定申告特集」ページで、
そもそも確定申告が必要な人はどんな人かを調べてみましょう。
国税局:申告書の提出が必要な方とは簡単に言うと、
サラリーマンでも下記に該当する人が対象になります。
・給料の年収が2,000万円を超える人
・副業の収入が20万円を超える人
・給料を2箇所からもらっている人
その他にも、特定口座(源泉徴収口座)以外で株を売って、利益を得た人や、
株の売却損が出た人で損失を次年度に繰り越したり
利益から差し引いたりする人も該当します。
●今まで確定申告したことがないけど、サラリーマンでもしたほうがいい?
サラリーマンのみなさんは、ご自身の所得税に関してはお勤めしている会社が
「年末調整」という形で処理してくれるので、
あまり税金のことについて意識する機会はほとんどないといっていいでしょう。
しかし、ご主人がサラリーマン、奥さんがパートでご主人の扶養に入っている場合や、
高い医療費を払った人、マイホームを買ったり寄付をしたりした人は
所得税の還付を受けられます。
最近はやっている「ふるさと納税」も寄付にあたるので、
ぜひ申告したほうがいいですね。
●どんな人が確定申告で得をするの?
では、具体的にどういった人が確定申告で得をする、
つまり税金の還付を受けられるのか、見ていきましょう。
・年末調整できない収入があった人、調整後に家族が増えた人
・高額の医療費を払った人
・マイホームを買った人
・ふるさと納税などの寄付をした人、
・年の途中で会社を辞め、年末調整をしていない人
・予定納税したのに、所得が予想より低かった人
・アルバイトで源泉徴収してない人
・副収入が20万円以下で、源泉徴収されている人
ざっとこんな人たちが、確定申告をすればお金が戻ってくる可能性があります。
景気は良くなったと言われるものの、なかなか給料アップも見込めない世の中、
少しでも手持ちのお金を増やしておきたいもの。
確定申告はまったく要領を知らないと書類を書いたり税務署に行く手間が出てきますが、
自分で書いた申告書を郵送したり、パソコン上で申告したりすると手間や時間が節約できます。
還付を受けられそうな人は、せっかくのこの機会を逃さずに、
しっかりとお金を取り戻しておきたいですね。